33歳1年半不妊、潜在性甲状腺機能低下症、漢方服用1年2ヵ月で自然妊娠

33歳1年半不妊、潜在性甲状腺機能低下症、漢方服用1年2ヵ月で自然妊娠

当店で子宝相談をされて妊娠・出産された方々の症例をご紹介しています。

N.M.さん 女性 33歳 主婦 大阪市中央区 1年半不妊

潜在性甲状腺機能低下症
タイミング療法 10ヵ月
人工授精 3回
子宮内膜が薄い(クロミッド1年半服用)

 

 

 

来局前

2014年4月に結婚。妊活は、2015年春ごろからスタート。生理周期が30日前後だったのが40〜45日間となり、数ヵ月間続いたことから婦人科へ受診タイミング療法を10ヵ月間受ける。

 

 

 

2016年6月から不妊専門クリニックに行き始める。人工授精3回。いずれも妊娠せず。クロミッドを1年半服用していた影響からか内膜が6.4mmと薄くなる。妊娠はまだ1度もしていない。

 

 

 

2016年10月28日 漢方の和歌ノ浦薬局へ

 

 

 

問診の結果

  • 生理周期: 40〜45日間
  • 生理痛: すごく重い、鈍痛
  • 生理の色: 紅〜暗紅
  • 生理前: イライラ、胸の張り、吹き出物が酷くなる
  • 生理中: 眠気、イライラ
  • 排卵期: オリモノが減少傾向
  • 基礎体温: ホルモン剤を服用していても高温期を維持できない(途中で落ちる)

 

その他自覚症状

冷え性、寒がり、汗かき、寝つきが悪い、夢を毎日見る、寝起きが悪い、食後の眠気、下腹部が張りやすくガスが溜まりやすい、便秘、体力に自信がない、疲れやすい、すぐに座りたくなる、横になりたくなる、筋肉が付きにくい、立ちくらみ、めまい、息切れ、倦怠感、湿度に弱い、アザが出来やすい、

 

 

 

既往歴

うつ

 

 

 

漢方薬とその後

妊娠の報告を受けた時、喜びよりも正直ホッとする気持ちの方が上回った症例だった。その症例を振り返る。初めは完璧と思えるスタートダッシュだった。半年以内で自然妊娠73.4%(2016年まで)の実績と経験から、妊娠は早いかもと思えた。N.M.さんにも「先は明るいですよ。」と伝えた。実際、生理前の”イライラ・落ち込み・胸の張り”、日中の眠気、寝つき、寝起き、下腹部の張り、便秘、疲れ、倦怠感、に改善が見られたからである。

 

 

 

服用開始から3ヵ月間は、順調に体質改善が進んでいたので、より確信を持つようになっていた。ところが4ヵ月後、日中の眠気・倦怠感、朝の寝起きが辛いと、突然パフォーマンスが低下していた。潜在性甲状腺機能低下症で服用していたチラージンの量を増やすことで甲状腺ホルモンが急激に増加し、それに対応してチラージンの量を減らしたことによる反動でパフォーマンスが低下したことが原因だった。

 

 

 

そこから季節の変化による体調不良もからみ、漢方処方も3回変更し、”先は明るい”と感じていた体調に戻るまでに3ヵ月かかった。これが第一の山で、第二の山は、6月からの湿度による体調不良で、その対応に追われた。

 

 

 

我慢時は、8月まで続いた。しかし、この間の処方がより体質改善を進めてくれ、体調が上向き、頑固だった吹き出物が出なくなった。30を過ぎてからの頑固な吹き出物は、治すのが意外と難しい。我慢の時間が長くなっていたが、これは真に体質改善が進んでいると感じた(漢方服用開始から10ヵ月)。そこで9月に入ってから仕上げの漢方薬に徐々に移行し、体調を見ながら微調整、12月27日に待望の妊娠報告を受けた。おめでとうございます。

 

 

 

  • この記事を書いた人: 国際中医専門員 医薬品登録販売者 三ツ川道洋
  • この記事を監修した人: 薬剤師 三ツ川亜希

 

 

 

投稿: 2018.03.01